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2011年07月 アーカイブ

日本の自動車需要

まだまだ多くの人たちが「自分のクルマをもちたい」と願っていることは間違いのない事実です。


それに、ディーゼル車の黒煙を浴びながらひどい渋滞の中をノロノロ泳ぎ回るといった状況を毎日体験しながらもなお、


「自分の殻の中に腰を据えて自由に動ける」


・・・という、何物にもとってかわることのできない恩恵から離れられない人が絶対多数を占めることも事実なのです。


・・・にもかかわらず、「多くの人たちが"自動車"に興味を失いつつある」といわれるのはなぜなのでしょう?


中古車情報も増え続けているのに・・・。


自動車先進国の中でも、これはとくに日本でよく目にし耳にする話題なのですが、理由はおそらくこんなところにあるのでしょう。


つい数年前まで日本の自動車需要はずっと右肩上がりの状況が続いてきました。


そして、バブル期にそれは頂点に達しました。


・・・その間、日本のユーザーは常に上級指向をもち続けてきました。

バブル崩壊がもたらしたもの

60年代から70年代前半あたりまではとにかくクルマをもつことに憧れました。


しかし中古車情報が増え、それがほぼ満たされると、次は、大きく、強力で、高価なクルマをもつことが多くの憧れの対象になりました。


メーカーはそれに応えてサイズを大きくし、パワフルにし、贅沢な装備をどんどん増やしてきました。


・・・それもまたバブル期をピークにして多くが思いを遂げました。


そこで、バブルが弾けることになるのですが、その反動は強かったのです。


過去、景気の浮き沈みは何度もあったが、それは上昇力ーブに沿った小さな凹凸であり、雇用の安定や賃金の上昇は保証されていたので、ユーザーの購買意欲を強く減退させるといったことにはつながらなかったのです。


・・・と同時にモノへの執着心もまだ旺盛でした。


ところが、今回のバブルの崩壊は、モノへの執着心がそこそこ満たされた状況下で起こり、さらに戦後ずっと続いてきた雇用の安定や賃金の上昇にまで突然暗雲が立ちこめるといったことが重なったのです。


・・・これは戦後の繁栄にどっぷり浸かり切った日本人にとっては初めての試練であり、驚愕の体験なのです。

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